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【伊勢】三重県伊勢市宇治浦田の猿田彦神社で5日、五穀豊穣(ほうじょう)や豊漁を祈る県無形文化財「御田祭(おみた))」があった。植方と呼ばれる地元住民18人が桃山時代の装束をまとい、昔ながらの手作業で苗を植えた。8月下旬―9月上旬に稲を刈り、11月23日の新嘗祭(にいなめさい)に初米を供える。
本殿祭が営まれた後、約500平方メートルの神田に移動し、進修小3年の女子児童らが務める「八乙女」がおはらいを受けた玉苗を植方に手渡した。市女笠(いちめがさ)に小袖の女性と、侍烏帽子(さむらいえぼし)に手細(てぼそ)、はかま姿の男性らが一列に並び、囃方(はやしかた)が演奏する田楽に合わせて苗を植えた。
田植えが終わると、えびすと大黒が描かれた2本の大うちわで豊漁か豊作かを占う「団扇角力(うちわずもう)」が神田で行われ、今年はえびす(豊漁)が勝った。神社境内では豊年踊りも披露された。