首切られ女性死亡、強盗殺人で捜査 鈴鹿のブラジル国籍46歳 三重県警

【遺体の発見現場周辺を調べる捜査員ら=鈴鹿市内で】

【鈴鹿】3日午後10時15分ごろ、三重県鈴鹿市寺家5丁目のアパート階段下で、女性が血を流して倒れているのを帰宅してきた近隣住民が発見し、119番した。女性は心肺停止の状態で、搬送先の四日市市内の病院で死亡が確認された。首の左側に複数の切り傷があり、所持品がなくなっていることから、県警は強盗殺人事件と断定。4日、鈴鹿署に捜査本部を設置した。

県警によると、女性はブラジル国籍でこのアパートに住む工員アイハラ・アルメイダ・ロゼリさん(46)。首の傷は鋭利な刃物で切られたような傷で、ほかに小さな擦り傷などもあったとみられる。着衣に乱れはなかった。

夜中に自宅で女性と思われる声を聞いたという近隣の女性(80)は、「短い言葉で内容までは聞き取れなかった。切羽詰まったような感じではなかった」といい、「50年以上住んでいるが安全なところだと思っていた。怖い」と話した。

現場に隣接するアパートの住民男性(26)は「キャーという叫び声を聞いたがはっきり何を言っていたかはわからない。同じ棟の人とは話すが隣の棟は入れ替わりが激しいのでよくわからない」と話していた。

現場は近鉄鼓ヶ浦駅から北西約80メートルの住宅街。近隣に住む男性(84)は、「駅が近くて便利だから新しくアパートができてもすぐに埋まる。人の入れ替わりも多いから、よく知らない人も多い」と話した。また別の女性(50)も「どんな目的かは分からないが早く解決してほしい」と話した。