ひやむぎ使った餃子開発 四日市農芸高、特産品に一工夫 三重

【「ぜひ味わってみて」と話す(右から)伊藤寧音さん、伊藤光星さん、津田総料理長、加藤さん=四日市市安島の都ホテル四日市で】

【四日市】四日市農芸高校(三重県四日市市河原田町)の生徒と都ホテル四日市(同市安島)はこのほど、同市大矢知町産のひやむぎを使って「四日市ひやむぎ餃子」を開発。3日から同ホテル一階のレストラン&ゲストラウンジ「パルミエール」で提供を始めた。

四日市ひやむぎ餃子は揚げ餃子で、中の具材は、めんつゆにつけて味付けしたひやむぎと刻んだネギ。ショウガとごま油が効いた食欲をそそる一品だ。

開発にあたったのは、同校食品科学科食品開発コースで学ぶ地産地消班の3年生10人。三重の食の魅力を発信する県の事業の一環で、今年1月から開発をスタートさせた。生徒それぞれがメニューを考案し、その中からホテル側が四日市ひやむぎ餃子を選び、アドバイスをした。ショウガの量を増やすなどの改良を加え、完成させた。

津田典彦総料理長(51)は「プロにはない発想。しっかりとした味で、何もつけずにおいしくいただける。これから夏に向けて、ピッタリの一品」と話す。

店では、ゴールデンウイークランチブッフェ「三重フェア」で、ブッフェ料理の一品として提供している。フェア初日、地産地消班の伊藤光星(こうせい)さん(17)、伊藤寧音(ねね)さん(17)、加藤月望(りむ)さん(17)の3人が、ホテルの従業員らとともに店の入り口付近に立ち、客を出迎えた。

今回のメニューを考案した伊藤光星さんは「ひやむぎの食感も味わってもらえると思う。ぜひ、たくさんの人に食べてほしい」と話した。同フェアは、7日まで開催している。