刑務所内で殴り合いのけんか 傷害容疑で受刑者2人送検 三重

刑務所内で殴り合い、互いにけがを負わせたとして、三重刑務所は20日、傷害の疑いで30代の受刑者の男2人を津地検に書類送検したと発表した。

送検容疑は1月27日午後6時5分ごろ、共同室内で殴り合いのけんかをして、片方に顔面打撲など全治1週間のけがを、もう一方には鼻骨骨折など全治約3週間のけがを負わせた疑い。

同刑務所によると、2人は定員5人の共同室で収容されていて、余暇の時間中に殴り合いとなったという。当時刑務官は別の場所を巡回中で、別の受刑者から騒ぎを聞きつけてその場で取り押さえた。先に殴りかかった男は、「普段の言動が合わなくて不満を持っていた。我慢してきたが積もり積もって思いがこみ上げた」と容疑を認めている。

富永喜敏同刑務所長は「施設内における犯罪行為には厳正に対処し、同種事件が発生しないよう被収容者の動静視察と心情把握に努め、規律秩序の維持を図って適正な施設運営に努めたい」とコメントした。