三重に球春到来 高校野球、女子部員がノッカーも

【先輩マネジャーのノック補助を受けながらユニホーム姿で試合前の内野ノッカーを務める松阪2年の得平百華さん=16日、松阪市立野町のドリームオーシャンスタジアムで】

三重県内に球春を告げる第70回春季東海地区高校野球三重県大会(県高野連主催、伊勢新聞社後援)が16日、開幕した。ドリームオーシャンスタジアム(県営松阪球場)など4会場で、春の東海大会出場と、夏の全国高校野球選手権三重大会のシード権も懸けた5日間のトーナメント戦が始まった。

この日は1回戦10試合が行われ昨年秋の県3位の海星などが22日の2回戦へ。コロナ禍で行えなかった声出し応援の解禁もあり2試合がタイブレークの末決着するなど初日から熱戦が繰り広げられた。昨年夏以降、県内でも認められるようになった女子部員の練習補助も見られ、松阪球場第一試合の高田―松阪では試合前の守備練習で松阪高2年の女子部員、得平百華さんがノッカーを務めた。

小学から軟式野球に取り組み久居中時代野球部主将も務めた得平さんは昨年秋以降マネジャーの仕事と並行してノックの練習を始めた。この日は内野ノックを担当し、手のひらの皮がむけながら練習した成果を披露。「(チームメートが)ノックをしてくれと言われるとうれしい。皆のためになるようこれからも頑張りたい」と話した。