特殊詐欺被害防止に感謝状 ネパール人留学生らお手柄 四日市南署

【贈呈式を終えた(左から)藤井署長、藤森オーナー、スベディさんと阿曽悟生活安全課長=四日市市新正の四日市南署で】

【四日市】特殊詐欺被害を未然に防止したとして三重県警四日市南署(藤井淳夫署長)は6日、同市中川原のローソン四日市中川原店の藤森真吾オーナー(40)とネパール人留学生でアルバイト店員のスベディ・スニルさん(21)に感謝状を贈呈した。

2月5日午後7時20分頃、5万円のプリペイドカード購入を申し出た60代男性の行動を不審に思ったスベディさんが藤森オーナーに知らせ、男性が「パソコンがウィルスに感染したので直してもらうため」などと話したことから特殊詐欺被害を疑い、警察に通報するなど適切な対応で被害を未然に防いだ。

藤井署長が「平素から詐欺被害防止に取り組み、適切な接客対応によって被害を水際で食い止め警察活動に寄与された」と藤森オーナーとスベディさんに感謝状と地区防犯協会の詐欺阻止功労の盾を手渡した。来日4年目で四日市大学3年のスベディさんは「特殊詐欺はネットなどで知っていた。翌日、来店した男性がありがとうと喜んでくれてうれしかった」と話していた。

県内の特殊詐欺等被害は1月から2月末現在36件、被害額は約9720万円で前年比は件数被害額いずれも増加、同署管内では同月末現在5件、約462万円で前年比では件数は増加したが被害額は減少している。