交通死亡事故多発警報を発令 三重県交通対策協議会、3年ぶり

三重県交通対策協議会(会長・一見勝之知事)は3日、交通死亡事故多発警報を発令した。発令期間は30日までの28日間で、県内での警報発令は令和2年3月以来3年ぶりとなる。

県などによると、2日午後2時15分ごろ、津市半田の国道23号中勢バイパス交差点で大型バイクと乗用車による衝突事故が発生し、20代の男性1人が死亡した。これにより今年に入ってからの事故死者数は前年同期比10人増の22人に達したことから、死亡事故多発警報を発令した。

県警によると、65歳以上の高齢者の割合と、歩行者や自転車利用者など交通弱者の割合が共に事故死者の半数近くを占めているという。今年に入ってからの人身事故件数は2日現在で747件(前年同期比3件減)、負傷者数は942人(同1人減)。

警報発令を受けて県警は4日、津市栄町1丁目の同本部で緊急出動式を開き、事故情勢の発信や交通ルールの徹底を呼びかける。