柔道三重県勢レベルアップへ 東海大、天理大迎え練習

【県内学生らと熱のこもった練習を続けるドーハ世界選手権男子90キロ級代表の村尾三四郎選手=伊勢市の皇學館大で】

三重県柔道協会の強化練習会が3月下旬、伊勢市の皇學館大であった。強化指定選手を含む学生、社会人選手ら約70人が、昨年6月の全日本学生優勝大会を制した東海大、10月の全日本学生体重別団体優勝大会制覇の天理大と連日熱のこもった練習を続けた。

23、24日は天理大、26、27日は東海大を迎えた。東海大からは今年5月のドーハ世界選手権男子90キロ級日本代表で今月大学を卒業したばかりの村尾三四郎選手も参加した。

4月から社会人選手として新しい一歩を踏み出す村尾選手は「世界選手権で勝って、パリ五輪出場を決めたい」と抱負。「(コロナ禍などで)地方で練習する機会がなかった」とも語り「ガツガツと向かって来る三重の選手から熱い思いを感じた」と話した。

本県の成年男子監督を皇學館大柔道部の佐藤武尊監督が務めていたため同大が練習会場となった。佐藤監督は「大学日本一になるようなチームと練習ができて良かった。この経験を三重県のレベルアップにつなげたい」と話していた。