高2の人長さん、簿記1級合格 四日市商、三重県内4年ぶり

【簿記1級の合格証書を手に喜ぶ人長さん=四日市市尾平町の四日市商業高校で】

【四日市】四日市市尾平町の四日市商業高校情報マネジメント科2年の人長美昊(にんちょう・みそら)さん(17)が、日本商工会議所(日商)簿記検定1級試験に合格した。1級は難易度が高く、高校生が合格するのは県内で4年ぶりという。

人長さんは「商業高校に入ったからには、日商簿記2級を取りたい」と簿記部に入部。1年生のときに3級と2級の合格を果たし、「次は1級を目指す」と宣言。週6日の部活動に加え、自宅でも机に向かう日々を過ごした。部活の友人と互いに分からないことを教え合うなど、合格を目指して努力を続けてきた。

昨年11月に受験し、1月に発表があり、見事合格を手にした。大学卒業程度の知識が必要で、合格率もわずか10%ほど。同部顧問の逸見孝之教諭(46)は「高校2年で合格するのはすごい」と感心した。もう1人の顧問で担任でもある和田美紀教諭(51)は「とにかく努力家。知的好奇心が旺盛で、面倒見がいい」と、人長さんを評価する。

部活では部長を任されている。このほか実用英語技能検定(英検)2級取得を目指し、独学で勉強している。将来の目標はまだ定まっていないが、大学進学を目指しているという。

家族も支えてくれた。人長さんは「合格してうれしい。先生や友達、家族に感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で話した。