子どもらの安全確保を 伊勢の自治会 通学路の速度規制へ取り組み 三重

【光の街区自治会が速度規制を求める市道溝口17号線。小中学校の通学路になっている=伊勢市二見町光の街で】

【伊勢】三重県伊勢市二見町の光の街区自治会(前田昌和区長)が、地域の子どもらが安全に登下校できる環境を確保しようと、通学路となる市道溝口17号線の最高速度を40キロに規制してもらうための取り組みを進めている。

同自治会役員によると、市道溝口17号線は五峰坂を上って五峰橋(JR橋)を渡りきった南詰めまでは最高速度が40キロだが、その先は最高速度が表示されていないという。

同市二見町光の街には、4月からふたみ保育園が開園、二見浦小学校・二見中学校も開校する。通学路となる市道溝口17号線には保育園前の右折レーンや横断歩道、小中学校スクールバスの右折レーン、路線バス停、見通しがきかないカーブ、団地からの出入り口があり、歩行者と自転車の道路横断や車が右折で道路を横切る機会が増えるため、住民らは事故の危険性が高まることを懸念している。

同自治会の元区長、濱條幸久さんを中心に約1年前から、市や伊勢署に陳情するなど取り組みを実施。二見町区長会も市に要望し、速度規制と共に道路の片側にしか歩道が整備されていない五峰坂などについて対策を求めた。

【現地確認会に参加した関係者ら=伊勢市二見町光の街で】

二見浦小・二見中学校前でこのほど現地確認会を開き、前田区長や住民、近隣の溝口、山田原区の区長ら関係者、伊勢署員ら計25人が参加。資料を渡して状況を説明すると、伊勢署員らは「これから検討する」と話したという。

濱條さんは「事故が起きてからでは遅い。子どもたちの安全安心のために速度規制をやってくれるまで続けていく」と力を込めた。