2023年3月19日(日)

▼春の訪れとともに球春も近づいている。三重県内球界でも新年度に向けたオープン戦が始まり、熱気が戻りつつある。新型コロナウイルス感染症の5類移行を前に、感染対策の緩和が進み、最近は県外遠征も盛んになっている。伊勢市にキャンパスを置く東海地区大学野球三重県リーグの皇學館大は、今年初の関東遠征を行った

▼3月初旬には昨年の明治神宮大会準優勝の國學院大など3校との練習試合を実施した。昨年春、秋と2シーズン連続であと一歩で全国大会の切符を逃しており、学生トップレベルの実力の強豪大学の胸を借りてチーム力を底上げし、悲願の全国大会出場を目指す

▼選手の中には、松阪市出身の中軸打者、村田怜音内野手のようにプロ野球のNPB入りを目標に掲げる者もおり、注目校との練習試合は、中央球界ではまだ無名な彼らが名前を覚えてもらうまたとないチャンスだ

▼置かれた環境を言い訳にせず、周囲の支えも力に変えて、夢に向かって突き進む三重の学生選手たち。リーグ戦の開幕はもうすぐ。将来のスター候補を応援しに、県内各地の球場に足を運んで欲しいと思う。