津で2件のカード詐取事件 30万円と51万円引き出される

【津】三重県警津署は14日、津市の別の場所に住む80代無職女性2人が、キャッシュカード計5枚をだまし取られ、30万円から51万円の現金を引き出される被害に遭ったと発表した。還付金名目の特殊詐欺事件とみて調べている。

同署によると3月10日、津市内で1人暮らしをする女性と、夫と2人暮らしをする女性のそれぞれの自宅に、市役所の職員をかたる男から「医療費の還付がある」「還付金は口座に振り込みます」などの電話があった。

女性らが金融機関の口座番号、暗証番号を伝えると「キャッシュカードが古くなっている」「カードを交換する必要がある」などと言われ、その後自宅に来た男に、1人暮らしの女性は2枚、2人暮らしの女性は3枚のカードを渡した。その後口座から51万円、30万円を不正に引き出されたという。

カードをだまし取られたその日のうちに女性らが警察に通報した。受け取りに来たのは20代から30代くらいの男で、いずれも金融機関の職員を名乗り、1人暮らしの女性方を訪ねた男は「銀行員のオオクボ」と名乗ったという。