菰野町、一般会計136億6000万円 新年度予算案、2.7%増

【記者会見する諸岡町長=四日市市役所で】

【三重郡】三重県菰野町は8日、新年度予算案を発表した。一般会計は、前年度比2・7%増の136億6千万円。第六次町総合計画に掲げる基本構想の実現と基本目標の達成に向けた編成を行った。9日開会の町議会3月定例会に上程する。

歳入では、町税は同比7・0%増の60億8308万1000円を計上。基金繰入金は同比19・1%増の6億1491万2千円。町債は同比9・4%減の4億4880万円で、一般会計の令和五年度末の町債残高は98億3863万6千円の見込み。

歳出では、義務的経費は同比0・7%増の68億3092万6千円、投資的経費は同比7・8%増の7億6510万6千円となった。

記者会見した諸岡高幸町長は「町民のための予算を組むというスタンス。2月の当選後に内容をチェックしたが、社会情勢による増額が大きい」とし、「斎場の火葬炉改修や廃棄物回収など、選挙で公約に掲げたが、協議が整わない事業は6月補正に先送りした」と述べた。

菰野インターチェンジ周辺の土地区画事業については「まだ地元との協議が整っていない部分もある。時間がかかっており、自ら入ってできるだけ早期に進めていきたい」と語った。

子ども医療費無料化については、9月から中学生までの窓口無料化が実現するが「もう一歩進んで、18歳までをどうするかをこれから検討するが、18歳までの医療費無料化もまだ実現していない。生まれた家庭によって、経済的理由で医療機関を受診できないということがないように、全世代の子ども医療費窓口無料化を目指して協議していく」と語った。