菰野の谷さんが随筆集刊行 三重

【谷尚典さんの随筆集「壺中天のつぶやき」】

【三重郡】三重県菰野町菰野の谷尚典さん(80)はこのほど、随筆集「湯の山 夢谷庵 壺中天のつぶやき」(B6判224ページ、税別1200円)を風媒社(名古屋市中区)から刊行した。

谷さんは福岡県北九州市八幡東区に生まれ、高校卒業後、第一銀行に入行。平成14年にみずほ銀行を定年退職後、菰野町に焼き物の窯を造り、「夢谷庵」と名付けて住むようになった。「私のサンティアゴ巡礼」「湯の山夢谷庵 行ったり来たり」の著作がある。

題名について「湯の山の夢谷庵という小さな世界から、壺(つぼ)の中から天を見る」と説明。「夢谷庵の24節気」「旅想」「メメント・モリ」の3章がある。最後のエッセイは定年退職前に28歳の娘を亡くした出来事や友人の死をつづる。