3年ぶり観客の前でコンサート 四日市で市川さんとイロリバターズ

【3年ぶりに観客の前で、歌と演奏を披露するメンバーら=四日市市蔵町の市なやプラザで】

【四日市】三重県四日市市で活動するシニアサークル「『男の囲炉裏端(いろりばた)』の会」の分科会「市川美智子とイロリバターズ」が23日、同市蔵町の市なやプラザでコンサートを開いた。有観客で開催し、メンバーらは3年ぶりに観客の前で、歌と演奏を披露した。

イロリバターズは、60―70代のシニア男性8人で構成する。同市の混声合唱団「ヴォーチェ」の代表を務める市川さん(65)=同市日永=の指導を受けながら、コロナ禍前は月一回のペースで一緒に市内の高齢者施設を訪問してコンサートを開いていた。

感染防止対策として入場者数を制限し、14人が集まった。マスクの着用をお願いし、メンバーもマスクを着けた。朗読アーティストの松岡由香さん(59)=菰野町竹成=が友情出演し、フルートを演奏。市川さんのピアノ伴奏に乗せて、昭和の歌謡曲や流行歌など15曲を歌い、オリジナル曲「男の囲炉裏端音頭」も披露した。

観客らは歌に合わせて手拍子をしたり、体を揺らしたりして楽しんでいた。四日市市川島町の伊藤和彦さん(76)は「楽しい歌と演奏をありがとう。ブラボー!」と拍手を送った。

コロナ禍の3年はオンラインでコンサートを開いてきた。会の代表を務め、イロリバターズのメンバーでもある志田米蔵さん(77)は「やっぱり(オンラインとは)全然違う。お客さんの反応を直接感じることができ、人前で歌うのは楽しい」と笑顔で話した。