海外誘客、5社が商談会 三十三銀、JTBと意見交換 三重・四日市

【日永うちわの実物を用いて訪日観光客の誘客に向けたサービスを提案する稲藤の稲垣和美常務(左)と稲垣嘉秀会長=四日市市西新地の三十三銀行本店で】

【四日市】三十三銀行、三十三総研とJTB(東京都品川区)はこのほど、三重県四日市市西新地の同行本店で、「海外からの誘客」に関する商談会を開いた。インバウンド観光の取り込みによる地域の活性化が目的で、開催は2017年7月、19年3月に続き3回目。3社は17年5月に「海外からの誘客に関する連携協定」を締結しており、訪日観光客の誘客・プロモーションに向けた地域の観光素材・商材を発掘し、アフターコロナの観光振興を見据えた取り組みを進めるため、マッチング商談会を開催した。

参加企業は、①旅する温泉道場②三和真珠③ジパング舎④稲藤⑤グリーンズ―の5社で、参加企業が「訪日観光客の誘客・プロモーション」に向けたサービス、商材について提案し、提案内容に対してJTB三重支店(中野浩明支店長ら4人)からは連携の可能性、同総研(伊藤公昭副社長ら2人)からは地方創生を絡めたアドバイスを行うなど、参加企業、JTB、同総研の3者で討論を行った。

稲藤(四日市市)は、県指定伝統工芸品「日永うちわ」の製造体験ツアーを提案。同社の稲垣和美常務らが日永うちわの実物を用いて説明を行ったのに対し、同総研からは「ホテルに出向いて製造体験を行ってもらう提案で、伝統と体験型の組み合わせであるため、価格帯はもう少し上であると思う。体験型と販売の組み合わせを考えてほしい」、JTBからは「体験型は人気のあるコンテンツ。体験できる場所や人数を整理してほしい」との意見が出ていた。