2023年2月22日(水)

▼シートベルト着用状況を日本自動車連盟(JAF)と警察庁が実施した結果、県は一般道路での後部席が46・1%(前年比3・9ポイント減)で、運転席の97・6%(同0・4ポイント減)に比べて半分程度。しかも、ともに前年比微減していることが分かった。気が緩む傾向といえようか

▼助手席も同様だが、高速道路になると、後部席85・9%(同1・8ポイント増)、運転席99・1%(同0・2ポイント増)で、助手席も99・4%(同2・6ポイント増)で、いずれも微増。気を引き締めて臨んでいるということになろうか

▼JAFの調査では、信号機のない横断歩道での車の一時停止率を調べた令和元年の結果がいささか衝撃的で全国最低だった。前年がワースト3位で、全国最低水準を低迷していたことも分かった。運転マナーの悪さはかなり前の県警本部長が離任会見で指摘していたが、このことかと思い知った

▼横断歩道が歩行者優先なのは誰もが知っていたが、一時停止が義務づけられているとは実は知らない人が多かったのではないか。名古屋市でのテレビのインタビューで、知らなかったと答えた運転手が多かった

▼県も調査公表以来、目に見えて改善された。完全ではないが、横断歩道でのヒヤリ体験は大幅に減った。後席のシートベルト着用は平成20年義務化された。チャイルドシートの義務化は平成12年。日本はいずれも着用率が高くないようだが、県の場合、横着が理由の一端を占めているのは、先の調査結果の傾向からも分かる

▼今年の交通事故死者は19日現在、前年比プラス3人。心の緩みも関係しているに違いない。