津市ゆかりの日本画作家紹介 久居アルスプラザで展示 三重

【津市ゆかりの作家の日本画が並ぶ会場=津市久居東鷹跡町の市久居アルスプラザギャラリーで】

【津】三重県津市久居東鷹跡町の久居アルスプラザは17日、同施設ギャラリーで「津市ゆかりの日本画作家展」を開いた。県内外で活躍する30―50代の作家4人の作品11点を展示した。26日まで(火曜休館)。最終日午後2時から作品解説がある。事前申し込み不要。入場無料。

年1回津市にゆかりのある作家を紹介する企画展。津市出身で県外を拠点にする池上望月▽瀬永能雅▽山守良佳―の3氏と津市に住んだ経験のある大島亜弓氏(四日市市)―をサイトウミュージアム(松阪市)の田中善明学藝員が選んだ。

草木の中たたずむ人物を描いた「想叢」、オオカミが疾走する六曲半双の「狼走図屏風」、室内の一場面に線や模様を重ねた「今夜は月がみえる、星がみえる」などが並ぶ。

大島氏の「川沿いの町」は木々の陰がベンチや地面に映るさまを描いており、岩田川の堤防沿いを散歩した記憶が題材だという。

担当の上田順子さんは「日本画ならではの色合いと、若い感性が楽しめる居心地のいい空間。津市ゆかりの方がどういう作品を制作しているか知っていただけるといい」と話した。