治田小1年15人が糸車回し体験 いなべ

【樋口さん(後方・中)に教わり糸車を回す児童=いなべ市北勢町東村の治田小学校で】

【いなべ】三重県いなべ市北勢町東村の治田小学校の1年生15人が7日、糸車を回す体験をした。

1年生は国語の授業で、「たぬきの糸車」を学習したばかり。物語に出てくる糸車がどんなものなのか、実際に見て学んでもらおうと、市内や桑名市の小学校で糸車を使った出前授業を続ける樋口正美さん(88)=同市大安町丹生川中=に講師を依頼した。

糸車は、樋口さんの自宅の蔵に保存されていた約400年前の江戸時代のもの。児童らは、樋口さんが糸車を使って糸を紡ぐ様子を見学した後、順番に糸車を回した。全員が回し終えると、「糸車は何でできているのですか」「できた白い糸は、どうやって色をつけるのですか」などと、熱心に質問していた。

笹之内涼子さん(7つ)は「すごく楽しかった。また糸車を回してみたい」と話した。