景況感5カ月ぶり悪化 1月の三重、帝国データバンク

帝国データバンク四日市支店は3日、三重県内景気動向調査結果の1月分を発表した。「景気が良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業を差し引いた県内の景気DIは前月比0・5ポイント減の41・0となった。

支店によると、県内の景気DIが悪化するのは5カ月ぶり。8カ月連続で全国平均(42・1)を下回っている。一方、前年同月比では0・7ポイントの改善。全国順位も前月から6つ上げて26位となった。

規模別では、大企業が前月比2・1ポイント減の39・6、中小企業は0・3ポイント減の41・2。3カ月ぶりに中小企業が大企業を上回った。業界別では前月と比較可能な8業界のうち、小売など5業界で改善した。

支店は「正月は消費が回復したが、資材の高騰や設備投資の鈍化といったマイナス要素が目立った」と分析。「中小企業は価格転嫁に苦戦している。しばらくは、もつれた展開が見込まれる」としている。