「浅間堤のケヤキ」を指定 伊勢市の天然記念物 三重

【市の天然記念物に指定された「浅間堤のケヤキ」(伊勢市提供)】

【伊勢】三重県伊勢市を流れる宮川右岸の堤防「浅間堤(せんげんてい)」のケヤキが、市の天然記念物に指定された。

ケヤキは、堤に生育している10種類の樹木の中の1本で、樹高は28メートル、幹周り5.8メートル。堤が修築された延享5(1748)年以降に生育したとされ、樹齢は推定100―200年。真っすぐに伸びた幹から、扇状に枝が広がり、春に小さな淡い黄緑色の花を咲かせる。指定は1月23日付で、同市指定の文化財としては107件目。

宮川は江戸時代、度重なる洪水被害を防ぐため、堤防の築造、修復の大規模な工事が進められた。浅間堤はその中の一つで、現在も治水機能が認められている。堤には「松井孫右衛門人柱堤」の伝説があり、かつて川の氾濫から町を守るため自ら人柱となったいう松井孫右衛門の石像が、堤内の神明神社にまつられている。