プロ野球の指導法学ぶ 鈴鹿でOBクラブ講習会、90人が参加 三重

【ホンダ鈴鹿の選手を例に講義を行う元広島、ヤクルトの小早川毅彦氏=21日、鈴鹿市内で】

プロ野球出身者でつくる全国野球振興会(日本プロ野球OBクラブ)の全国アマチュア野球指導者講習会が21日、三重県鈴鹿市住吉町のホンダアクティブランド室内野球練習場で開かれた。東海4県を中心に少年野球から社会人野球までのコーチら約90人が参加し、プロの視点による指導法を学んだ。

全国各地区で開催し東海地方では毎年4県の持ち回りで開いている。コロナ禍で5年ぶりの開催となった本県には、講師としてヤクルトなどでプレーした元投手の川崎憲次郎さん(52)、元ロッテ捕手、コーチの定詰雅彦さん(56)、日ハム、ヤクルトなどで活躍した元内野手の大引啓次さん(38)、元広島で内野手のほかコーチも務めた小早川毅彦さん(61)が来県した。

4人は投球、捕手、守備・走塁、打撃の各部門に分かれて、実技など交えて講義を行った。プロ時代に培った経験や技術をアマチュアの指導現場に還元するのが狙いで、現役時代堅実な守備で知られた大引さんは、肩、肘など自分の弱点を補いながら自分なりの守備のスタンスを確立したと説明し「選手の持っているポテンシャルを生かせる考え方、感性を養う指導を」と呼びかけた。