手織り作品や文具ずらり 津で工房いなば「ほのぼの展」 三重

【「ほのぼの展」会場で実演する利用者(右手前)=津市白山町二本木の白山総合文化センター1階で】

【津】三重県津市稲葉町の障害者支援施設、県いなば園の多機能事業所「工房いなば」は20日、同市白山町二本木の市白山総合文化センター1階まちのギャラリーで「第11回ほのぼの展」を開いた。同所で創作活動をする40―70代の利用者11人の織物、イラスト、文具など計約700点を展示・販売している21日まで。午前10時―午後3時。

日頃の活動の成果を発表し施設への理解を深めてもらおうと開催。専用の織機で手織りした「さをり織り」の反物、できた織物をボランティアが仕立てたかばんやポーチ、イラストの額などが並ぶ。今回は利用者の絵をあしらったボールペンやノートなどの文具が新たに登場している。

会場では作者による実演もあり、織物や絵を出品した鎌田浩志さん(42)は「織るのも描くのも楽しい。みんなに見てもらえるのはうれしい」。同展担当の倉田奈央子さん(36)は「この展示は活動の目標。名前を出すことでファンができ活躍の場が広がっている」と意義を話した。