羊毛を洗浄、紡いで織物に 亀山で田中さん作品展 三重

【個展「ひつじのぬくもり展」を開いた田中さん=亀山市御幸町の「ギャラリー茶気茶気」で】

【亀山】三重県亀山市市ヶ坂町の田中綾さん(75)は16日、同市御幸町のJR亀山駅前の三重茶農協直売所「ギャラリー茶気茶気」で、個展「ひつじのぬくもり展」を開いた。20日まで。午前10時―午後4時。

田中さんは約30年前、ヒツジの毛を紡いで作られた、手織りのマフラーや手編みのセーターなどに興味を持ち、10年前から本格的に、刈り取られたヒツジの毛を洗浄して、素地の色を生かし、つむぎ車で糸に仕上げて織物や編み物を作るようになった。

ギャラリーには、これまで制作した、セーターやベスト、マフラー、帽子や手袋のほか、毛を圧縮したフェルトの敷物など約200点が並ぶ。

田中さんは「素地のままの色合いや糸の太さなどにより、全てが一点物です」とし、「手で触れて感触を確かめて、気に入った品物を購入していただければ」と話していた。