史跡見ながら初瀬街道歩く 津で150人

【会員ガイド(左端)の説明を聞く参加者=津市白山町の大三教会跡で】

【津】三重県津市白山町を歩く「白山めぐりウオーキング」が15日、3年ぶりに開催され、近郊の4歳―80代約150人が地元ゆかりの史跡を見ながら初瀬街道から大三地区への約4・5キロを歩いた。

地域を歩いて健康作りにつなげる市の委託事業でボランティアガイド団体「白山道しるべの会」(内藤徹会長、会員36人)が主催。コロナ禍で2年連続中止したため3年ぶりとなった。

一行は江戸時代伊勢参りの旅人でにぎわったという初瀬街道を歩き「お宝ポイント」の東明寺跡では平安時代の木造薬師如来立像を、浜城観音堂では円空作の大日如来坐像を見学した。

大三教会跡では同会のガイドが「明治2年長崎浦上村のキリシタン75人がここに抑留された。その後白山町で初の教会になった」と説明した。

白山陸上クラブの小川楓果さん(8つ)は「みんなとしゃべりながら歩いて楽しかった」、きょうだいで参加した一身田町の星合玲子さん(80)は「円空仏が見られ説明も聞けてよかった」と話した。