ゲーム通じて金融経済学ぶ 津財務事務所出前授業、昴学園高生徒

【ライフサイクルゲームを進める生徒ら=多気郡大台町の昴学園高校で】

【多気郡】東海財務局津財務事務所は12日、大台町の昴学園高校で金融経済教育の出前授業を開いた。1年生60人が受講し、生徒らが「ライフサイクルゲーム」を体験した。

ライフサイクルゲームは、第一生命保険(東京都千代田区有楽町)が開発した消費者・金融保険教育教材で、プレイヤーがすごろく形式でゴールを目指しながら生活や金融、保険などについて学ぶもの。

生徒らは駒を進める中で、結婚や住宅購入など人生の節目となる出来事のほか、病気やけが、さらにはクレジットカードの悪用などリスクやトラブルにも見舞われながら、その対応策となる保険加入や消費者センターへの相談、株式や投資信託による資産形成などについて学んだ。

授業を受けて同校の登立和馬さんは「ゲームを通して投資や債券といったものについて楽しく学べた。社会に出た時や老後に安定できるよう準備したいと思えた」と感想。

同校の橋本昌幸校長は「生徒らが将来の生活について考える際の参考になれば」、授業にあたった同局の鈴木啓一理財課長は「『貯蓄から投資へ』という方針が進む中で、その前段となる基礎知識やリスクを学んでほしい」とそれぞれ期待した。