佐野本部長が離任会見 三重県警「感謝しかない」

【離任会見に臨む佐野本部長=津市の県警本部で】

令和3年4月の就任から約1年9カ月間の在任期間を経て今月16日付で離任する佐野朋毅三重県警本部長(53)が12日、同本部庁舎で離任会見し、「素晴らしい三重の土地で仕事ができて一生の思い出ができた。感謝しかない」とあいさつした。

佐野本部長は在任中の印象に残った出来事として、昨年の秋篠宮ご夫妻の伊勢神宮参拝に伴う警衛警備を挙げ、「極めて名誉ある仕事をさせてもらった」と述べた。このほか鈴鹿署管内のひき逃げ事件、伊賀署の発砲事件の捜査を挙げ、「粘り強く捜査をしてもらった」と職員をねぎらった。

三重県警の印象について、「まじめで温厚、穏やかな人が多くこつこつやることが強み」とし、「大きな組織を抱える中で、どう組織運営を進めるかを学んだ」とした。一方で、今月4日の首相参拝直前に伊勢神宮外宮周辺で爆竹のような物が破裂していた事案については、「一行の日程に影響はなかったが重く受け止めている。捜査を徹底して事案の解明を進めると共に同種事案の防止に向けた措置を進める」と話していた。

離任後は警察庁サイバー企画課長に異動する予定。