桑名市が1億7861万円増額補正案を発表 多度地区一貫校事業の仮契約者決定

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は11日の臨時記者会見で、1億7861万3千円増額する本年度一般会計補正予算案を発表した。出産子育て応援交付金事業費などを盛り込んだ。また設計施工一括方式で実施する多度地区小中一貫校整備事業の仮契約者が決定したと発表。同事業の工事請負契約の締結についての議案と補正予算案を、20日開会の市議会臨時会に提出する。

仮契約者は、前田建設工業三重営業所を代表企業とする企業グループで、仮契約額は78億7886万円。令和8年2月に竣工(しゅんこう)し、同年4月開校予定。

市によると、仮契約者は選定委員会から「傾斜地である計画地の特性を踏まえた建物配置や諸室の共有化と集約化を図った提案で優れている」との評価が得られたという。

市は「つながりではぐくむ 子どもたちの『学び』と『育ち』」を基本コンセプトに事業を進め、校名最終案は「桑名市立多度学園」に決定。伊藤市長は「用地の取得に日数を要し、従来の予定より1年遅れたが、ようやく事業者が決定し、絵が見えて来てほっとした。令和8年4月に開校できるよう、地域の皆さまとコミュニケーションを取りながら進めていきたい」と語った。

【多度地区小中一貫校整備事業鳥観図】