三重で過去最多14人死亡 新型コロナ、1883人感染

三重県は5日、ゼロ歳から90歳以上までの1883人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去最多となる14人の死亡も発表。県内が3季ぶりにインフルエンザの流行期に入ったことも発表した。

発表された死者は年代別で、60代1人、70代3人、80代6人、90代4人。1日から4日までに亡くなった。うち70代から90代までの男女6人は新型コロナが死因、他の8人は別の死因だった。

一日に発表される死者数としては、昨年8月24日の12人を上回って過去最多。県は死者数が増加した理由について「詳細には分からない」としている。県内感染者の死者は739人となった。

県によると、新規感染者は前週の同じ曜日と比べて2160人の減少。6日連続で前週同一曜日を下回った。直近1週間の人口10万人当たり新規感染者は732・66人で、前週の0・60倍。2日連続で1000人を下回った。

確保病床を4増の570とした。病床使用率は前日から0・7ポイント低下して55・1%。入院中の感染者は2人減の314人で、うち重症者は2人増の7人。宿泊療養者は8人減の56人となった。

県がインフルエンザの流行期に入ったと判断したのは、1日までの直近1週間で患者数が目安を上回ったため。報告を求めている70の医療機関で、1機関当たりの患者数が1・0人を超えた。

1週間当たりの患者報告数が30・0人を超えた場合は「警報」の基準に該当するという。県は「新型コロナとインフルの同時流行が懸念される」とし、感染防止対策の徹底を呼びかけている。

新規感染者は、津市で313人、四日市市で275人、鈴鹿市で232人、松阪市で172人、伊勢市で124人、桑名市と伊賀市で92人ずつ、名張市で81人、県外で64人、志摩市で59人、亀山市で56人、いなべ市で36人、鳥羽市で35人、玉城町で30人、明和町で26人、東員町と川越町で21人ずつ、南伊勢町で20人、多気町と紀北町で19人ずつ、尾鷲市で18人、菰野町で15人、熊野市で12人、不明で11人、大台町と度会町で9人ずつ、朝日町で7人、紀宝町で5人、御浜町で4人、木曽岬町と大紀町で3人ずつ。県内の感染者は延べ37万9919人となった。