有効求人倍率1・43倍、11月の県内有効求人倍率 三重労働局

三重労働局は27日、11月の一般職業紹介状況を発表した。県内の有効求人倍率(季節調整値)は前月と同じ1・43倍。同局は「改善の動きが継続している」とする判断を2カ月連続で据え置いた。

同局によると、有効求人数は前月比1・5%(520人)減の3万4048人で2カ月連続の減少。有効求職者数は3カ月ぶりに減少し、1・4%(343人)減の2万3879人となった。

県内の有効求人倍率は四カ月連続で1・43倍。全国順位は前月から4つ上げて20位となった。一方、新規求人倍率は前月から0・03ポイント上昇して2・25倍に。4カ月ぶりに前月を上回った。

医療福祉関係を中心に新規求人が多かったほか、宿泊や飲食業などでもまとまった新規求人があったという。同局は新規求人の増加に加え、事業主都合の離職が減少していることから判断を据え置いた。

金尾文敬局長は記者会見で「求人は相変わらず出ている。今後も雇用情勢の改善が見込まれる」とする一方で「窓口では物価高で家計を心配する声もあり、引き続き動向を見守る必要がある」と述べた。