2022年12月7日(水)

▼思いは同じ、か。県議会で一般質問した4人のうち2人が人口減少対策問題を取り上げた。一見勝之知事が「三重の人口減少対策元年としたい」と言ったのは1月4日の年頭あいさつ。成果も、失敗もないまま年は暮れようとしている

▼そして、新年度に向けた組織改革に向けてなお「知事が重点施策とする人口減少対策の姿が見えない」と舟橋裕幸議員。「人口減少対策局があっても良い」。「せめて」の言葉が透けて見える

▼三谷哲央議員は、例によってより辛らつ。「『人口減少対策元年』とうたう割には、あまり代わり映えしない気もする」。「代わり映えしない」「変わり映えしない」―後者は、状態や対応を変えてもあまり変わらない意味。前者は、役者を交代しても舞台映えしないの趣旨という

▼閑話休題。「マッチングアプリを活用するような話も出ている。鈴木県政との違いは」と三谷議員。鈴木県政と同じことをしようとしているだけではないのか、という意味が込められているに違いない。「専門部門ができていない」と知事は就任当初驚いてみせたが、表面を見ただけで、これといった違いも、施策面で何をすればよいかも、何の考えもなかったのではないか、というのは三谷議員に便乗した大観子の〝邪推〟である

▼で、一見知事。「PDCAを回していたかは疑問。次元が異なるぐらいの方法で進めなければならない。結果がすぐ出なくても温かく見守ってもらいたい」

▼やっぱり違いは不明か。施策を温かく見守」るのにやぶさかではないが、何をするのか分からないことを見守りようがない。