2021年7月16日(金)

▼2ケタと1ケタ台を繰り返したこの10日間の1日当たり新規新型コロナウイルス感染者だが、2ケタ台とはいえ14日は、10数人だったのが33人へ急増した。30人台は46日ぶりという

▼うち7人の感染経路が分かっていないともいうが、残り27人はすべて、感染者の濃厚接触者か接触者。接触日は2、3日に分かれる。どういう関係の接触者かは公表されていないが、県担当者は「感染者の家族全員がいきなり感染するなど、伝播のスピードが早い。感染力の強い変異株の影響があるのかもしれない」

▼県外を訪問した人の家族や一緒に会食した人全員が感染し、さらに家族に広がるなど、感染経路が判明しているケースでは、多様な経路ながら「伝播の高スピード」が特徴ということらしい。「感染力の強い変異株」の懸念は、インド由来のデルタ株ということではないか

▼まん延防止等重点措置終了の6月21日後初めて20人以上が感染した同25日、鈴木英敬知事は翌日も17人以上なら飲食店への営業時短要請を検討すると語った。結果は2人で検討は見送られたが、2日間17人以上の場合は時短要請というルールは維持された。今回の33人の翌日の15日は11人で、再びルール対象外だが、2日間の計は44人。1日当たり平均22人をどう見るか

▼中国由来から英国由来に変わり、いま世界を脅かすのはデルタ株。ほかにもより強力な変異株が発見されるなど、ウイルスは急速に変化している。17人以上ルールが二度目の空振りとなり、ああよかったとばかり言っておれまい。