2021年5月11日(火)

▼東海三県が連携して感染を抑え込む方針を確認した3県知事のテレビ会議に河村たかし名古屋市長が参加していないことに「もういい加減にしてくれ」と、苦言を呈することを鈴木英敬知事に期待できないものか

▼河村氏当選後、大村秀章愛知県知事は会見で「結果は率直に受け止める」としながらも、新型コロナ対策の市との連携については「(河村氏は)いてもいなくても一緒。私の方針で市の担当部局がしっかりやってくれれば回る」。嫌悪感を発散しなければ気が済まないみたい。片や、火中の栗を拾うことなどほとんどしない鈴木知事である。無理な相談か

▼東海3県が連携する課題に名古屋市長が参加しないのは鈴木県政になってからである。先の大村発言に、河村氏が「市は県の部下ではない」と猛反発したのは周知の通り。3県の共同メッセージは大型連休前にも出されたが、効果のない中、再び県民に訴える以上、名古屋市長がいなくてもいいのか、県民に説明する責任はあるのではないか

▼事業所でクラスター(感染者集団)が相次いでいると鈴木知事。重症化に「大変な危機感を持っている」と大村知事。「県内でのバーベキューは愛知ナンバーが圧倒的。岐阜に行くなと言って」と古田肇岐阜県知事。何だかお手上げの様子で、首長同士がけんかしている場合でない

▼菅義偉首相がこのところコロナ対策として、口を開けばワクチン接種を繰り返しているのに、共同メッセージは相も変わらぬ自粛要請で、ワクチンへの言及がないのも不思議な気がする。県民は自粛疲れで、県は自粛頼りということか。