グラスアートの「アマビエ」で疫病除け 亀山の老舗和菓子店、コロナ沈静願う

【グラスアートで作製した「アマビエ」=亀山市関町中町の「深川屋陸奥大掾」で】

【亀山】亀山市関町中町の老舗和菓子店「深川屋陸奥大掾」(服部亜樹14代当主)はこのほど、新型コロナウイルス感染症の沈静化を願って、日本に伝わる疫病除けの妖怪「アマビエ」を店内に置いた。アマビエのイラストを袋に描いた新商品「関の戸アマビエ様」(関の戸3個入り)も販売している。

アマビエの置物は、服部当主の妻・理佳さんがグラスアートで作製した。理佳さんは5年前から、同市アイリス町のグラスアート教室「アトリエKako」(竹島愛佳主宰)でグラスアートの技法を習得。アマビエが疫病除けに効くと知り、直径約13センチの丸いガラスに専用のカラーフィルムを貼り、リード線で縁取りして、手に同店の和菓子商品「関の戸」を添えた「アマビエ」を作った。

また新商品「関の戸アマビエ様」(関の戸3個入り)は一袋432円(税込み)で販売。同店と直営の土産物店「関見世 吉右衛門」、津駅のチャム店のほか、県外では東京の新宿高島屋、仙台市の三越などの百貨店でも販売している。

理佳さんは「アマビエさまの力をお借りし、一日でも早い終息を願っています」と話していた。

同店は旧東海道関宿街道沿いにある創業約370余年の老舗店。

【疫病除け妖怪「アマビエ」と新商品「関の戸アマビエ様」を持つ服部理佳さん=亀山市関町中町の「深川屋陸奥大掾」で】