2019年3月31日(日)

▼統一地方選挙の第2弾、県議選がスタートした。選挙戦突入が12選挙区。地方議員のなり手不足で、全国的には無投票率が過去最高などと報ぜられる中で無投票は5選挙区。前回より3選挙区少ないことにほっとさせられる

▼県議は県と同様〝中2階〟などと言われ、国会、市町議員に比べ地域でのなじみが薄いともされる。特に一昨年から昨年にかけての3市長選で、くら替え出馬した三県議が全敗した。財源不足を反映して、県議会で沸騰する話題は定数削減だ、報酬カットだと、若者を引きつける魅力が失われる傾向も感じさせる

▼女性候補も、自民党や旧民主党系など政党レベルでは、昨年制定された「政治分野における男女共同参画推進法」効果はちっとも見られないが、全国平均よりは上回った。市町の新年度人事に比べればまずまずで、女性活躍の世相は行政を含め、一歩先を行っていると言えるかもしれない

▼無投票が、現在の選挙区分となって初の松阪市や、12年ぶりの亀山市、8年ぶり伊勢市の各選挙区という不安要因はある。無投票と選挙戦の〝常連〟の入れ替わりが今後どんな流れを形成していくか。また、無投票の「いなべ市・員弁郡」以外に30代の候補者が一人もいないのはあまりないことではないか

▼有権者は前回選より微増。18、19歳が減少を食い止めた格好だが、若者の声を県政に吸収する構造は、新人の構成を見る限り、むしろ遠ざかった

▼主権者教育の成果が問われるが、財政難で施策の優先順位を進める県、不祥事の後始末の県教委はとても、とてもと言うかも知れない。