2018年7月20日(金)

▼人権関係団体の会合で、話が第76回国民体育大会(三重とこわか国体)に及んだ時、県の前企業庁長の松本利治県社会福祉協議会常務理事が言った

▼「第21回全国障害者スポーツ大会(三重とこわか大会)が併催される。障害に対する理解、障害者の社会参加の推進が目的の大会で、県、および関係団体はとこわか国体だけ切り離さず、とこわか国体・とこわか大会と呼ぶようにしている。力添え願う」

▼文字数の関係もあり国体だけ。東京五輪もパラリンピック抜きで表記してきたので汗顔の至りだったが、とこわか国体、とこわか大会の正式決定で、知事コメントが「とこわか国体」に終始していたのは意外だった。「とこわか大会」が出てくるのは、国体と前後して開くインターハイなどを通じ、東京オリンピック・パラリンピックで高まった県勢の競技力などを国体と、それに続く「とこわか大会」につなげていくというだけで、添え物感が強い

▼日ごろ「東京オリ・パラ」と対で呼び、重度脳性まひなどの障害者スポーツ、ボッチャの国際大会を誘致して「スポーツを楽しむ障害者を増やし、高度な技術力への理解を広めるとともに県のバリアフリーの土壌を世界に示したい」としていた鈴木英敬知事にしてはあまりの変貌の気がする

▼国体準備委員会会長としてのコメントだからということか、事務局の「とこわか大会」軽視の表れか。国体開催に向け施設の準備は順調だが、競技力向上は「思うように進んでいない」という。正式決定したことで天皇杯獲得への算段で頭がいっぱいなのかもしれない。