2018年4月11日(水)

▼県健康福祉部を二分した「医療保健部」の名は2日現在、県ホームページの「しごとガイド」に部名が登録されているのに、もう一方の「子ども・福祉部」はなかった。「粗略に扱われている印象。急ごしらえのため?」と書いたのは半ばジョークだったが、同部県障がい福祉課が「組織再編で各部に必要なスペースを検討した結果」四階から2階に移動したという

▼二階は庁舎新築まで県警本部が長く入居していたせいで、各部局に納まりきらない課・室が入り、階としての特徴は薄い。対して四階は「福祉の三重」を掲げた昭和40年代から福祉部の牙城で、再編のたびに組織は分断、融合を繰り返したが、「障害」を冠した課が四階を離れることはなかった。ついに雑然とした階へ仲間入りか、子ども・福祉部の新たな拠点となるのか

▼人権保護団体が多機能トイレのある4階から、ない2階への移動に抗議文を提出した。「早期に整備できるよう努力する」と障がい福祉課。本当に急ごしらえだったか

▼多機能トイレは1、4、8階だけという。1階は県の顔で、4階は障がい福祉課、8階は労働組合や集外車雇用を所管する雇用経済部。県らしい体裁の繕い方だ。障害者雇用の法定雇用率を県は早くから達成。ワーストの常連だった県教委もこのところ達成しているが「合理的配慮」などという言葉は知らないのかもしれない

▼県の障害者職員は車いす利用の身体障害者がほとんどだが、エレベーターを利用して1、4、8階に向かっていたということか。ダイバーシティー社会推進課が必要なのも分かる気がする。