伊勢新聞

香港で伊勢志摩への誘客促進 3市1町首長ら、トップセールスへ 三重

【香港でトップセールスを行うことを発表した3市1町の首長ら=伊勢市の県伊勢庁舎で】

【伊勢】三重県の伊勢志摩地域への誘客につなげようと、伊勢志摩観光コンベンション機構を構成する伊勢、志摩、鳥羽の3市と南伊勢町の首長らが21―23日に香港を訪問し、合同でトップセールスを実施する。同機構会長を務める志摩市の橋爪政吉市長らが10日、伊勢市の県伊勢庁舎で会見し、発表した。

訪問団は志摩市の橋爪政吉市長、伊勢市の鈴木健一市長、鳥羽市の中村欣一郎市長、南伊勢町の観光商工課長のほか観光関係者や民間事業者ら計26人。

香港で最大の訪日旅行者を取り扱う旅行会社「EGLツアーズ」の39周年記念イベントや意見交換会への参加、香港旅行博覧会の視察を行い、日本の総領事館も訪問する。

同機構は昨年9月に志摩市で開いた「伊勢志摩インバウンドシンポジウム2024」で、EGLツアーズの袁文英社長を招き、香港の訪日旅行者の目的や特徴を学んだ。その縁で、3市1町の各首長と関係者が今回のEGLツアーズのイベントに招待されたという。

同機構によると、香港は富裕層が多く暮らし、日本を何度も訪れるリピーターが多いことから、重点市場国に位置付けている。香港から伊勢志摩地域を訪れる観光客が増加傾向ということもあり、今回の香港訪問でEGLツアーズとの連携を強化し、伊勢志摩への送客を促進するとともに香港の観光客が求めているものを調査し、受け入れ体制の整備に生かしていく。

橋爪市長は「EGLツアーズは日本への送客力があり、連携を強化することで大きな成果があると期待している」と話していた。