三重県は15日、海外で県の魅力を発信する「ミエインバウンドアンバサダー」の第1号を、タイのインフルエンサー、オーパル(本名・パーニサラー・アラヤスックル)さん(43)に委嘱した。
県によると、オーパルさんはバンコク出身。俳優や司会者、歌手、化粧品ブランドのオーナーとしても活動している。インスタグラムのフォロワーは約650万人に上る。
年に2―3回ほど来県し、これまでに伊勢神宮や鳥羽水族館を訪れた。中外医薬生産(伊賀市)の田山林太郎社長とオーパルさんが、ビジネスで縁があることをきっかけに委嘱が実現した。
オーパルさんにはSNS(交流サイト)を通じて県内の観光地などを発信してもらうほか、県が海外で開くイベントに出席してもらうことも想定している。任期は1年で再任も可能という。
この日、オーパルさんが県庁を訪れ、一見勝之知事から委嘱状とアンバサダーの名刺を受け取った。「タイの人が三重の魅力に気付けば、きっと訪れると思う。最善を尽くします」と語った。
一見知事は「県内は多くの魅力にあふれているが、海外では知られていない。三重県は宣伝が弱いと言われている」とした上で「ぜひ魅力の発信に力を貸していただきたい」と述べた。
オーパルさんは既に、伊勢神宮や伊勢エビをインスタグラムで紹介。今後は動画投稿サイト「ユーチューブ」でも取り上げるという。「京都や大阪に近いこともアピールしたい」と話していた。