伊勢新聞

ものづくりの心得や基礎知識学ぶ 鈴鹿で中小製造企業の若手従業員 三重

【研修を受ける参加者ら=鈴鹿市役所別館の同市役所ものづくり産業支援センターで】

【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は14日、同市役所別館の同市ものづくり産業支援センターで、市内中小製造企業の若手従業員を対象にしたベーシック研修を実施した。16日まで。

3日間で、現場で役立つものづくりの心得やものづくりの基礎知識について学ぶ。

企業支援の一環として平成22年度から始まった研修で、企業を退職したOBが講師を務める。

今年度は2回に分けて実施し、1回目は2―4日に10社の従業員15人が受講した。

この日は6社の21人が参加。

午前の講義では講師の森井誠さん(68)が「働くことは目的ではなく手段。夢をかなえるために仕事を頑張って」、「同じことを繰り返すだけの『作業』ではなく、考えながら改善していく『仕事』をしてほしい」などと話した。

午後のグループ活動では、参加者が4班に分かれ、役割分担しながら紙コップや空き箱などで車を作り、距離を競い合って交流を深めた。

参加者の一人で、ヨシザワの新入社員宮重遥さん(23)は「ほかの会社の人たちと関わりながら色んなことを学べるのは楽しい。将来は会社に貢献できる人材になりたい」と話した。