駅ビルとスポーツチームが地域活性化で“協闘”。JR津駅の商業施設「津チャム」を運営する名古屋ステーション開発(伊藤裕次社長)が今月、三重県津市がホームタウンのバレーボールVリーグ女子チーム「ヴィアティン三重」と地域振興に関する協定を結んだ。
県内唯一のVリーグ女子チームの選手らが、津チャムの館内放送やイベントに出演するなどして駅前のにぎわいづくりに一役買う。同社も、津チャム内でのポスター掲出やガラス面へのラッピング装飾などでチームの知名度アップに協力する。
同社は東海3県のJR東海の駅で商業施設を開設している。同様の協定を結ぶのは、バスケットボールWリーグの三菱電機コアラーズとアスティ大曽根(名古屋市)に続く2例目。三重県内では初となる。
3日に津チャムで締結式が開かれ、伊藤社長は「スポーツは公共性があり、街を元気にする。ヴィアティン三重はファン層が広いのでチームの応援に駆け付けた皆さんが駅ビルも利用してくれればうれしい。われわれも応援したい」と話した。
島田綾香、林あやの両選手が開催中のイベント「ビンゴdeスタンプラリー」を紹介する館内放送は既にスタート。7日午後2時半からは、1階イベントスペースで8、9日に津市安濃体育館で開催の津大会を控えたチームメンバー全員によるトークショー、サイン会などがある。
2020年発足の女子バレーボールチームが民間企業と協定を結ぶのは初めて。調印式に出席したヴィアティン三重ファミリークラブの椎葉誠常務は「津の玄関口であり、市民が通学、通勤に日々利用する駅でわれわれを知っていただく良い機会。名古屋ステーション開発さまと力を合わせて津を盛り上げていく」と話した。