【鈴鹿】三重県鈴鹿市白子一丁目の同市漁業協同組合(矢田和夫組合長)による二枚貝漁が19日、管内水域で始まった。昨年秋に貧酸素水塊の影響で海水中の酸素が減少したため、今年はアサリがほぼ採れず、トリガイ漁が中心となる。
5月16日の試験引きで解禁日を決めた。漁期は7月末までのうち、具体的には未定。
この日は組合員約80人が午前5時に出漁。約3時間かけてアサリ134キロ、トリガイ738キロを採貝した。
水揚げされた貝は白子漁港で競りにかけられ、買い付けに来た県内の約15業者が落札。1キロあたりの最高値はアサリが1640円、トリガイが1030円となった。
矢田組合長(70)=同市下箕田一丁目=は「去年は1時間くらいでもっと採れたが今年は3時間かかってもこれだけ。全然違う。現状は悪い。トリガイはまだ小さいし、アサリは手応えがほぼ無い状態。来年に期待する」と話した。
同漁協では昨年、約180トンのアサリを水揚げした。