【津】三重県津市内の生け花7流派が一堂に作品を発表する「諸流いけばな展」が17日、同市西丸之内の津リージョンプラザ3階で始まった。池坊▽未生流▽二葉流▽草月流▽未生流中山文甫会▽小原流▽嵯峨御流―の指導者71人の作品71点を展示している。18日まで。入場無料。
流派を越え生け花文化を次世代に継承しようと活動する津花道協会(百々壮一会長)が主管し、津市民文化祭の一つとして毎年開催している。
2種類のアジサイにキイチゴの葉やトクサをあしらったり、オレンジ色のゴクラクチョウカを銀色の花器と組み合わせたり、さまざまな作品が並ぶ。青々とした実と葉が茂る梅の枝を、土の風合いが残る器に生けた迫力ある作品もある。
百々会長(56)は「ここ数年で気候はずいぶん変化したが、皆初夏を意識して作品にしている。季節感を味わってもらえたら」と話した。