【四日市】第39回四日市萬古陶磁器コンペ(萬古陶磁器振興協同組合連合会主催)の入賞8点を含む入選作62点が決まった。今回のテーマは「絵のあるうつわ」。四日市市陶栄町のばんこの里会館3階の多目的ホールに入選作を展示している。18日まで。
グランプリに輝いたのは、愛知県長久手市の佐藤颯真さんの「釉下彩(ゆうかさい)大鉢―小さな喜び―」。大きな鉢の内側には、メジロとツバキが描かれている。審査委員長の陶芸家内田鋼一さんは「テーマをしっかり体現している。応募作品の中でもひときわ目を引き、見応えがある」と評した。会場では熱心にメモを取りながら、一点一点じっくり鑑賞している人の姿も見られた。
審査は4月22日に行われ、内田さんと、愛知県立芸術大学の長井千春教授、ばんこの里会館の数馬桂子館長があたった。完成度の高い作品がそろい、国内外50人が手がけた全応募作品62点のすべてが、審査を通過したという。表彰式は行わず、入賞者に直接、表彰状と賞金を送る。
他の入賞者は次の皆さん。
優秀賞 浅野哲(京都市)高橋由紀子(伊賀市)北川不三男(愛知県東海市)▽BANKO300th特別賞 飯田聖子(京都市)▽審査員特別賞 田中克昌(津市)張多然(韓国ソウル市)一ツ松綾乃(愛知県知多郡)