【津】能登半島復興支援の物産展が14日、三重県津市東丸之内の松菱で始まった。被災地域の店舗など15社の弁当や干物を販売し、収益の一部を日本赤十字社を通じて被災地に寄付する。19日まで。
昨年同様「第25回ふるさと三重物産展」に合わせ、県内の30社と共に展開。これまでの復興支援では被災県から仕入れた商品を販売してきたが、今回初めて石川県七尾市や輪島市などの4社が実店舗を出展し、6階催事場を中心に1階と5階にも会場を設けた。
初日は開店間もなく多くの来店客が訪れ、赤魚やノドグロの一夜干しやシロエビの天ぷらなどを買い求めた。河芸町の伊勢谷博司さん(65)は「現地にはなかなか行けないが、商品を買うことで少しでも支援になれば」と話した。
七尾市の「能登食祭市場」から出店する高橋洋一さん(39)は「地震で床にひびが入り駐車場が液状化した。人口流出が進み常連さんが来なくなった」と話し「物産展で『大変だったね』と声をかけていただくのはありがたい。時間がたつにつれて忘れられていくので、現地の声を聞いてもらう機会にしたい」と話した。