伊勢新聞

ミニ着物23点紹介 いなべまちかど博物館が出張展示 三重

【作品を紹介する羽場さん(左)=いなべ市役所のシビックコア棟で】

【いなべ】いなべまちかど博物館「布夢庵(ふむあん)」(いなべ市藤原町本郷)によるミニ着物展が14日、いなべ市役所のシビックコア棟で始まった。思い出の着物や帯をミニチュアの着物に作り替えた作品を展示している。6月12日まで。

すべて館長の羽場千代子さん(74)がこしらえた。祖母や母、友人などから譲り受けた着物を5分の1の大きさに復元した。晴れ着や訪問着、留め袖、帯で作った着物など23点が並ぶ。

羽場さんは自宅の蔵の1階をギャラリー、2階をまちかど博物館として開放している。館内には昔の生活用品と一緒に、自身が手がけたミニ着物や草木染めの作品などを展示している。形見となったミニ着物を飾ると、「故人のことを思い出す」と言う。

ミニ着物の魅力について羽場さんは、「場所をとらず、インテリアとして思い出とともに楽しむことができる」と話した。