伊勢新聞

能登ボランティア、参加生徒募集 三重県教委

【定例記者会見で、ボランティアに参加する生徒の募集を始めたと発表する福永教育長=県庁で】

福永和伸三重県教育長は13日の定例記者会見で、能登半島地震の被災地で活動するボランティアの募集を、県内の高校や特別支援学校高等部の生徒を対象に始めたと発表した。30人程度を募る。

県教委によると、ボランティアは石川県輪島市で11月1日から、2泊3日の日程で実施する。活動の内容は決まっていないが、足浴の提供などを想定している。市内の学校も訪れる予定。

生徒らは8月7日にアスト津(津市羽所町)で開かれる事前学習会に参加し、活動に当たっての留意点などを学ぶ。活動後の来年2月1日には津市内で活動を振り返り、成果報告会に臨む。

活動は令和5年度まで東日本大震災の被災地で実施し、昨年度からは能登半島地震の被災地で実施している。昨年度は34人が参加し、住民に足浴を提供して被災の経験などを聞いた。

福永教育長は「南海トラフ地震の発生確率が引き上げられ、若い防災人材を育成することは特に重要となっている。生徒らにはボランティアを通じて防災意識を高めてもらいたい」と述べた。

事前学習会への参加などが条件。昼食代や入浴代などは自己負担。所属する学校を通じて来月6日までに申し込む。問い合わせは教育総務課=電話059(224)3301=へ。