伊勢新聞

カヤック操り自然学習 紀北町の潮南中、船津川を水上散策 三重

【シーカヤックを楽しむ生徒ら=紀北町の船津川で】

【北牟婁郡】三重県紀北町立潮南中学校の1年生34人が12日、校舎裏の船津川でシーカヤックに乗り、水上散策した。指導員の手ほどきを受けながら、生徒らは身近な自然への理解を深めた。

町によると、自然体験を通じて生き抜く力を養う学習「紀北ネイチャーラボ」の一環。町内の中学1、2年生を対象に全5回行う。生徒らは数日前、地域の自然を学ぶ事前学習に取り組んだ。

尾鷲市栄町の「有限会社ドーモ」の森田渉さん(48)らが、パドルの持ち方やカヤックの乗り方などを浜辺で指導。森田さんは「パドルを水の中に入れ、体全体を使いながら回して」と話した。

穏やかな風が吹く曇天の下、生徒らは1人1台カヤックに乗り、こぎ方を練習。水面を自在に滑れるようになると、約800メートル先の河口付近までカヤックを進め、川と海の違いなどを体感した。

カヤックを初めて体験したという土山健翔さん(12)は「水上はバランスが取りづらく、少し難しかった。川から自然を見るのは新鮮。川と海の境目も確認でき、面白い体験だった」と話した。