【津】三重県津市八町の画家、坂本泰漣さん(65)と書家の川口茜漣さん(65)夫妻の門下生の作品展「漣音の会」が9日、同市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで始まった。40―90代の44人の絵画と3人の書、計47点を展示している。11日まで。入場無料。
坂本さん川口さん夫妻は平成元年に美術教室「漣塾」を開き、絵と書をそれぞれ指導する。同展は坂本さんが指導する市内の文化教室生との合同展として2年ぶりに開いた。
絵画は、木馬を描いた「遠い日」、柔らかな色味の点描「アブヤーネ村(ペルシャ)」、横長の構図の「緑風」などさまざまな画材やモチーフがある。書は「輝」「遍」など1文字の表現で、隷書の「薫」を出品した杉本幸子さん(77)は「半年かけ大きさや書体を変えて書いた中から選んだ。書は書くごとに発見がある」と話す。
坂本さんは「長く通う中でこだわりが出てくると作品が良くなる。表現の幅の広さを見てほしい」と呼びかけた。