【鈴鹿】旧暦の4月8日(今年は5月5日)に合わせ、三重県鈴鹿市神戸2丁目のすずか幼稚園(太田久裕園長)で8日、釈迦(しゃか)の生誕を祝う花まつり(灌仏会)があり、園児らが花御堂で参拝したり、白象のみこしを引いて園庭をパレードした。
仏様に手を合わせる習慣と、釈迦とのつながりに理解を深めるのを目的に、50年以上続く伝統行事の一つ。
この日は3―6歳の園児179人が参加し、園庭には小さいお堂にたくさんの花を飾った花御堂を設置。
園児らは花御堂の中心に安置された釈迦の誕生仏に、柄杓で甘茶をかけて手を合わせた。
その後、年長児の57人がクラスごとに白象のみこしを引き、他の園児や保護者らが見守る中、園庭を2周回った。
元気にロープを引いていた石井深月さん(6つ)は「ちょっと恥ずかしかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。
太田園長(70)は「花まつりは子どもの健やかな成長を願うという意味もあり、行事を通じて園児らの健やかな成長を願っている」と話した。